MMIJ 2016,Morioka

Presentation information

企画講演

露天採掘場の残壁管理

Tue. Sep 13, 2016 1:00 PM - 4:30 PM 第1会場 (テクノホール)

司会: 金子勝比古(幌延地圏環境研究所)

1:02 PM - 1:20 PM

[1109] An Introductory Description on the Management of the Final Slope of Mt. Bukozan

山冨二郎, 杉山貴志, 三上一成, 脇坂貴 (秩父地区残壁研究会)

司会: 金子勝比古(幌延地圏環境研究所)

Keywords:武甲山、露天採掘、残壁管理、長大残壁、モニタリング

埼玉県秩父地方の武甲山では大正年間に石灰石の採掘が始まった。1970年代,秩父セメント(現在の秩父太平洋セメント),武甲鉱業,菱光石灰工業の三社が山腹で採掘を行っていたが,鉱区境に残置される鉱量が大きいこと,採掘レベルが隣接する鉱区で異なると保安上好ましくない作業が生まれることなどを理由に,山頂からの協調採掘に合意した。1980年9月,最初の発破が山頂で行われ,1981年4月に山頂からの協調採掘が始まった。
武甲山における残壁管理の過去・現在・将来について,本件の他4件の発表が資源・素材2016(盛岡)大会で準備されているので,ここでは,武甲山における残壁管理の概要を記す。協調採掘により長大残壁が出現すると予想されたので,1994年に本格的な残壁変位の機械計測が導入されている。現在も残壁の各種モニタリングが続けられ,蓄積されたデータの分析が行われている。
降水に対する対策工事が一定の効果を生み,残壁は安定している(最終的な崩壊に向かう状態にない)と判断できるが,残壁内の水の流れ,地質の調査を続行し,引き続き,残壁保全に努めている現状を紹介する。

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