15:30 〜 15:50
[1114] 古里鉱山の残壁について
司会: 金子勝比古(幌延地圏環境研究所)
キーワード:残壁、プレスプリッティング発破
日本国内の採掘場の多くは山間部に立地し、自然保護などの問題からほとんどの採掘場が山の一部を採掘し、採掘後には岩盤の斜面『残壁』を残すことになる。当社でも長年の採掘により長大な残壁が出現しつつあり、残壁の岩盤保護、維持、管理は、将来にわたり安全に採掘していく上で大変重要である。当社では採掘法面における表層すべりの安定解析のみでなく、岩盤部における法尻付近でのせん断破壊の安定解析をもとに最終残壁の規格を立て残壁形成を行っている。古里鉱山では、残壁造成時にPS発破を実施している。従来のPS発破は、専用の小薬包径含水爆薬を使用していたが、火薬価格の上昇により、年間の実施回数は少ないものの、単価の非常に高い含水爆薬を使用するPS発破についても見直しを行い、孔底部にANFOを使用したエアデッキによる工法に切り替えた。含水爆薬を使った従来の工法での残壁面と、ANFOを使った新工法での残壁面とを比較したところ、残壁面の仕上がりに違いは見られなかった。残壁の管理としては目視での日常点検と測距機を用いた定期点検を行っている。
講演PDFファイルダウンロードパスワード認証
講演集に収録された講演PDFファイルのダウンロードにはパスワードが必要です。
現在有効なパスワードは、[資源・素材学会会員専用パスワード]です。
※[資源・素材学会会員専用パスワード]は【会員マイページ】にてご確認ください。(毎年1月に変更いたします。)
[資源・素材学会会員専用パスワード]を入力してください