資源・素材2016(盛岡)

講演情報(2016年8月18日付)

企画講演

露天採掘場の残壁管理

2016年9月13日(火) 13:00 〜 16:30 第1会場 (テクノホール)

司会: 金子勝比古(幌延地圏環境研究所)

16:10 〜 16:30

[1116] 武甲山の石灰石鉱山における残壁の変形挙動に関する検討

羽柴公博, 福井勝則, 松山太一 (東京大学)

司会: 金子勝比古(幌延地圏環境研究所)

キーワード:武甲山、石灰石鉱山、残壁、岩盤変位

武甲山の石灰石鉱山では,残壁の挙動把握および安定性評価のため,岩盤変位,亀裂変位,間隙水圧,地下水位などの計測が行われている.これらは協調採掘を行っている武甲山三社の手で実施され,武甲山三社で組織される秩父地区残壁研究会がデータの整理・解析を行っている。本研究では,このうちのAPS(Automated Polar System)とGPS(Global Positioning System)による岩盤変位の測定データを入手し独自の観点から整理し,残壁の変形挙動について検討した.APS計測は1996年,GPS計測は2005年から行われてきたが,本研究では,降雨の影響が見られた2007年から2013年,および,変位を抑制するための対策工事(水抜工,鋼管杭工,補強土擁壁工など)が開始された2013年以降のデータを整理した.その結果,APSとGPSのいずれの計測地点においても,対策工事の進捗にともなって変位の増加速度が低下し,変位におよぼす降雨の影響が小さくなっていることが確認された.また,変位が生じている残壁の範囲は,対策工事の開始前と開始後でほとんど変化していないこともわかった.

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