資源・素材2016(盛岡)

講演情報(2016年8月18日付)

企画講演

グリーンアジアのための国際資源人材育成戦略

2016年9月13日(火) 09:30 〜 15:50 第3会場 (銀河ホール)

司会: 川村洋平(秋田大学), 児玉淳一(北海道大学), 島田英樹(九州大学), 沖部奈緒子(九州大学)

11:40 〜 12:00

[1307] 九州大学の地球システム工学インターンシップの現状・課題

笹岡孝司, 米津幸太郎, 島田英樹, 藤光康宏, 渡邊公一郎 (九州大学大学院工学研究院地球資源システム工学部門)

司会: 児玉淳一(北海道大学)

キーワード:インターンシップ、学部教育、国際化、実地教育

九州大学工学部地球環境工学科地球システム工学コースでは、学部教育の中でも特に実地教育に重点を置き、資源開発の現場見学を実施している。特筆すべきは学部3年の夏休みに実施される現場実習である。以前は必修科目であったが、現在では選択科目である。基本的には、学生1人ずつ鉱山、地熱、石油の現場に赴き、2週間程度の実習を行い、資源開発の全容を学ぶとともに、実習終了後は報告書を作成し、それに基づいて試問を行う内容である。1914(大正3)年に6名の学生が報告書を提出し、それ以降現在まで連綿と続いている。実習先は、当初は主に国内の石炭鉱山や金属鉱山へ、戦前は海を渡り中国、朝鮮、台湾の鉱山に派遣されている。戦後は、石炭から石油へのエネルギー革命に伴う国内の石炭鉱山、金属鉱山の閉山に伴い、現在では実習先は石灰石鉱山、地熱および石油開発現場、セラミックス工場へと広がっている。資源を海外からの輸入に依存している日本にとっては資源の安定供給は重要な課題であることから、資源分野の人材育成においては海外の資源開発現場での経験が必要と考えられ、実習先を海外へ展開し学部教育の国際化を推進している。

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