15:40 〜 16:00
[1412] 1,4-ジオキサンの分配特性に基づく環境動態および土壌調査法の検討
司会: 中村謙吾(東北大学)
キーワード:土壌汚染、廃棄物処分場、1,4-ジオキサン
1,4-ジオキサンは溶剤や可塑剤として広く使用され、その一部は廃棄物処分場や大規模工業施設の用地等で検出されている。発ガン性の恐れがあることから、土壌環境基準や土壌汚染対策法の指定基準等の制定が検討されている。1,4-ジオキサンの土壌汚染に関する簡易調査を効率的に実施するため、1,4-ジオキサンに特有な環境パラメータや各環境媒体の分配特性を基本として、土壌・地下水媒体における濃度の分布や移動性を十分に把握した上で、現場条件に適合した実現可能な簡易調査手法を開発することが合理的である。
本研究では、1,4-ジオキサンの大気、水域、土壌および生体への分配特性の評価を実施し、1,4-ジオキサンに特有な環境動態に基づいた土壌調査法およびスクリーニング調査法に特化した総合的な研究開発を進めた。その結果、土壌の不飽和層では主に間隙水中に分配され、土壌ガスへの移行が少ないために、気相への分配は小さいことが確認された。また、一部は土壌の表面に吸着され、吸着量はpHや土壌水分の影響が大きいことが判明した。さらに、雨水により地下水に移行する傾向が強いことから、簡易調査法では地下水および間隙水をターゲットにする必要があること等、効果的な土壌調査に向けての多くの知見を得ることができた。
本研究では、1,4-ジオキサンの大気、水域、土壌および生体への分配特性の評価を実施し、1,4-ジオキサンに特有な環境動態に基づいた土壌調査法およびスクリーニング調査法に特化した総合的な研究開発を進めた。その結果、土壌の不飽和層では主に間隙水中に分配され、土壌ガスへの移行が少ないために、気相への分配は小さいことが確認された。また、一部は土壌の表面に吸着され、吸着量はpHや土壌水分の影響が大きいことが判明した。さらに、雨水により地下水に移行する傾向が強いことから、簡易調査法では地下水および間隙水をターゲットにする必要があること等、効果的な土壌調査に向けての多くの知見を得ることができた。
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