資源開発技術・資源と社会

[1503] Study on CO₂-in-Water Emulsion Injection Method into Formations Containing Methane Hydrate

^○臼井啓史¹, 増田昌敬¹, 長縄成実¹, 荒川英一¹, 長尾二郎² (1.東京大学, 2.国立研究開発法人 産業技術総合研究所)

司会: 福田大祐(北海道大学)

Keywords:メタンハイドレート、CO₂利用、多孔質体、交互圧入、モデリング

メタンハイドレート(MH)の生産増進手法として提案されている、CO₂-水エマルジョン圧入法では、CO₂を水に分散した微細な液滴状態にしてMH層内に圧入し、CO₂ハイドレートが生成する際の発熱を利用してMHからメタンを分解採取する。CO₂ハイドレートの生成熱を利用するため、温度の低いMH層にも適用可能であり、減圧法と組み合わせることでメタンの増進回収が見込まれる。しかし、生成したCO₂ハイドレート粒子による地層内の孔隙流路の閉塞が生じるため、実フィールドに適用するためは、連続圧入を可能とする圧入手順の検討が必要となる。本研究では、コア試料を用いた室内実験を実施し、CO₂-水エマルジョンと水を交互に圧入する方法（交互圧入法）が、孔隙を閉塞することなくハイドレートを生成させる有効な圧入手順であることを確認した。また、CO₂-水エマルジョンのコア内流動の数値計算と実験結果を比較することで、交互圧入時のハイドレート生成挙動を解析した。