10:45 〜 11:00
[1505] 孔隙環境及び栄養源投入が微生物の原油分解メタン変換反応に及ぼす影響
司会: 福田大祐(北海道大学)
キーワード:メタン生成菌、孔隙環境、培養実験、栄養源
国内油ガス田において、酢酸等の有機酸や水素、CO2をメタンに変換する微生物(メタン生成菌)が普遍的かつ優占化して地下に存在することが我々の最近の国内油ガス田試料を用いた培養試験や菌叢解析調査により明らかとなっている。当該検討結果を受けて、我々は、さらにこれら地下微生物を利用した効率的な化石燃料の回収可能性を検討すべく、国内油田の地下油層より流体試料を採取したうえで、常在微生物を含む油層水と原油を用いて、地下油層と同じ温度・圧力条件に設定し培養実験を実施した。
培養実験においては、孔隙環境ならびに栄養源添加の微生物への影響を評価すべく、砂粒充填系と非充填系、さらには栄養源添加系、非添加系をそれぞれ準備し培養試験を行った。その結果、特定の栄養源の添加により原油分解メタン変換反応が促進されることが判明するとともに、孔隙環境すなわち砂粒を充填することにより、メタン生成速度が飛躍的に上昇することが明らかとなった。当該実験結果は地下油層が栄養源圧入による原油のメタン変換オペレーションに最適な環境であることを示唆するものである。
培養実験においては、孔隙環境ならびに栄養源添加の微生物への影響を評価すべく、砂粒充填系と非充填系、さらには栄養源添加系、非添加系をそれぞれ準備し培養試験を行った。その結果、特定の栄養源の添加により原油分解メタン変換反応が促進されることが判明するとともに、孔隙環境すなわち砂粒を充填することにより、メタン生成速度が飛躍的に上昇することが明らかとなった。当該実験結果は地下油層が栄養源圧入による原油のメタン変換オペレーションに最適な環境であることを示唆するものである。
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