MMIJ 2016,Morioka

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企画講演

低炭素社会構築のためのCCS

Tue. Sep 13, 2016 1:00 PM - 3:00 PM 第7会場 (23番講義室)

司会: 佐々木久郎(九大), 末包哲也(東工大)

2:20 PM - 2:40 PM

[1707] Desorption of CO2 from monoethanolamine solution at low temperature using ultrasound irradiation

大川浩一, 藤原達央, 加藤貴宏, 菅原勝康 (秋田大学 大学院理工学研究科)

司会: 末包哲也(東工大)

Keywords:CCS、CO2、脱離、超音波、モノエタノールアミン

石炭火力発電所などから排出される二酸化炭素(CO2)は温室効果ガスの一つとして考えられており,大気中への排出を抑制することが望まれている。そのため二酸化炭素の分離・回収および地下貯留(CCS)技術が注目されている。これは,モノエタノールアミン(MEA)などの化学吸着剤を用いて,排出ガス中からCO2を分離・回収した後、その溶液を加熱することでCO2を脱離し,純度の高いCO2を地下貯留層へ圧入する技術である。CCSでは,CO2を脱離する際の加熱が課題となっている。そこで,我々はCO2の低温脱離を目的として,超音波と塩化カルシウム(CaCl2)の利用を検討した。その結果,MEA溶液に対してCaCl2溶液を添加し,これに超音波を照射することで,低温にてCO2が脱離できることを見出した。CO2の脱離は,炭酸カルシウムの生成とCO2の放出からなるため、それぞれの脱離率を求めて比較した。超音波を使用した場合としない場合では,異なる特徴の粒子が得られた。超音波照射下で得られた炭酸カルシウムは,微細で均一な形態の粒子であったことから,石炭火力発電所における排煙脱硫剤などへの利用が期待できる。

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