資源・素材2016(盛岡)

講演情報(2016年8月18日付)

一般講演

開発機械・岩盤力学・資源開発技術

2016年9月14日(水) 09:15 〜 12:00 第5会場 (13番講義室)

司会: 陳友晴(京都大学), 羽柴公博(東京大学)

11:30 〜 11:45

[2509] 音波検層全波形を用いた軸対称弾性媒質地層の対称軸傾斜及び方位検出の研究

扶瀬聡史, 三ケ田均, 武川順一 (京都大学大学院)

司会: 羽柴公博(東京大学)

キーワード:異方性、音波検層

シェールガス・シェールオイル開発において貯留層の状態を正確に把握することは重要な課題であるが、シェール層には地震波速度の異方性が存在することが知られている。異方性の存在は油層からの生産設計、水圧破砕計画の策定に影響するため,事前に坑井周辺の異方性を把握することが重要となる。従来3次元的な異方性の把握にはVertical Seismic Profiling (VSP)が利用されているが、VSPでは坑井のスケールに比べ遠方の震源から発生する低周波数の地震波が用いられるため,坑井周辺の三次元的な異方性を高解像度で検知するには難があった。そこで本研究では従来から用いられてきた検層におけるCross Dipoleの波形を直接用いることで,坑井周辺の異方性を高精度に検知する方法を提案する。まず3次元異方性媒質モデルに対して数値シミュレーションをおこない,その中を伝播する地震波形が坑井周辺地盤の異方性の傾斜にどのような影響を受けるか検討をおこなった。そして坑井内での受振波形から高精度に地盤物性を推定する手法としてFull Waveform Inversion (FWI)を適用しその有効性を検討する。

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