9:05 AM - 9:30 AM
[2702] Technical Development by JOGMEC on Reduction of Impurites in Copper Ore
司会: 林直人(産総研)
Keywords:銅鉱石、ヒ素、選鉱
日本では、現在5か所で買鉱型銅製錬所が稼働している。2012年の実績によれば、日本の銅精鉱の輸入量は130万トン(含有銅量)/年であり、中国の200万トン(含有銅量)/年に次いで世界第2位の輸入量である。 一方で、近年、銅精鉱中のヒ素品位が増加していることが銅製錬事業の問題となっている。日本の買鉱型銅製錬所が受け入れる銅精鉱中のヒ素の一部は、中間生成物に随伴して製錬工程内を循環し、余剰分の大半は最終的な副産物であるスラグに固定され、セメント会社等に外販されている。銅精鉱中のヒ素品位の上昇に伴い、将来、外販先でヒ素への規制が強まれば、スラグの販売に支障が生じ、銅製錬事業の継続が困難となることが懸念される。 現在の鉱山操業では、銅精鉱中の銅品位と鉱石から精鉱への銅回収率が優先されているため、銅鉱石から銅精鉱を生産する各工程において、ヒ素を分離することを目的とした技術は十分に確立されていない。 このため、JOGMECは、銅鉱石中のヒ素を現地の環境規則を遵守しつつ分離・残置することが可能となるような鉱石処理プロセスを開発するための基礎技術を確立することを目的とした研究を大学等と行っており、その取り組みについて紹介する。
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