資源・素材2016(盛岡)

講演情報(2016年8月18日付)

企画講演

松川50周年にあたって-地熱発電これまでの50年、これからの50年

2016年9月15日(木) 13:15 〜 16:00 第1会場 (テクノホール)

司会: 當舎利行(熊本大学), 梶原竜哉(地熱エンジニアリング), 加藤昌治(北海道大学)

13:40 〜 14:05

[3107] 我が国の地熱発電の展望

西川信康 (独立行政法人 石油天然ガス・金属鉱物資源機構)

司会: 梶原竜哉(地熱エンジニアリング)

キーワード:エネルギー長期需給見通し、大規模開発、財政支援、技術開発、JOGMEC

世界の地熱発電は、100年以上前にイタリアに始り、ニュージーランド・ワイラケイ地熱発電所が2番目の発電所として1958年に運転を開始した。我が国では、ワイラケイの続く8年後の1966年に松川地熱発電所が運転を開始し、2年後の1968年には、九州で大岳地熱発電所が稼動を始めた。その後の地熱発電は、1970年代の2回のオイルショックを受けて加速的な発展を続けてきた。しかし、1997年の新エネルギーの範疇からの除外、技術開発予算の停止などを受けて地熱開発は停滞した。一方、2011年の再生可能エネルギーの固定価格買取制度の開始や東日本大震災を受けて地熱発電への注目が高まっており、2015年7月の長期エネルギー需給見通しでは、地熱発電は全発電量割合を現状の3倍となる1.0~1.1%に拡大するがことが目標とされている。これは、新規に100万kW 程度の増設が必要であり、JOGMECでは地熱開発促進に向けた財政的な支援とともに地下リスク低減のための技術開発を行い目標の達成に努めている。

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