資源・素材2016(盛岡)

講演情報(2016年8月18日付)

一般講演

湿式素材プロセッシング

2016年9月15日(木) 09:30 〜 14:00 第2会場 (17番講義室)

司会: 佐々木秀顕(愛媛大学), 安田幸司(京都大学), 白山栄(東京大学)

11:45 〜 12:00

[3209] H2SO4-CuSO4-NiSO4系電解液中におけるPb-Sn-Ca合金のアノード反応に及ぼすコバルトイオンの影響

野坂仁之介1, 関本英弘2, 岩渕仁那2, 山口勉功2 (1.岩手大学大学院, 2.岩手大学)

司会: 安田幸司(京都大学)

キーワード:銅電解採取、コバルト、鉛アノード、電解液

電解採取による電気銅の製造は、主にSX–EW法で用いられてきたが、近年では銅リサイクルにも用いられている。リサイクル原料のみを熔錬し得られる粗銅の純度は80–90%程度であり、電解精錬が困難である。そこで硫酸で浸出し、Pb–Sn–Ca合金をアノードとして電解採取で銅が回収される。SX–EW法で用いられるH2SO4–CuSO4系電解液中でのPb–Sn–Ca合金のアノード反応については既に多くの研究がなされ、電解液にCoを添加すると酸素過電圧の減少、電極の腐食の抑制などの効果があることが知られている。しかし、銅リサイクルでの電解液はNi, As, Sb, Bi, Fe, Clなどの多種類の不純物を含み、特にNiが高濃度である。この電解液系中でのPb–Sn–Ca合金のアノード反応に関する知見は十分ではない。本研究では、H2SO4–CuSO4–NiSO4系電解液中でのPb–Sn–Ca合金のアノード反応と、アノード反応へのCo添加の影響を、サイクリックボルタンメトリー、定電位電解、定電流電解によって調べた。結果、H2SO4–CuSO4–NiSO4電解液でもCo添加により酸素過電圧が減少した。

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