1:30 PM - 1:45 PM
[3212] In situ observation of copper-antimony alloy anode in sulfuric acid containing copper sulfate
司会: 白山栄(東京大学)
Keywords:電解精製、アノード溶解、不動態化
銅の電解精製プロセスにおいて,アノード表面に析出する硫酸銅により生じる不動態化は効率的な操業を妨げる要因の一つとして知られている.特に,電子機器等のスクラップからリサイクルした粗銅は不純物濃度が高く,容易に不動態化を引き起こすため,産業的には電解精製が非常に困難である.著者らはより効率的な銅のリサイクルプロセスを目指し,不動態化を防ぐ指針を得ることを目的として,銅陽極の溶解挙動について研究を行ってきた.今回,電子基板の難燃剤として使用されるアンチモンに着目し,アンチモン濃度が高い銅陽極の溶解挙動を,“その場”観察およびチャネルフロー二重電極法(CFDE)によって調査した. 合金電極をアノード溶解した結果,電極表面にアンチモン濃度の高い酸化被膜が形成され,硫酸銅の析出に影響を与えることが確認された.また,熱処理によって合金のミクロ組織を最適化することで不動態化を抑制できる可能性が示唆された.
講演PDFファイルダウンロードパスワード認証
講演集に収録された講演PDFファイルのダウンロードにはパスワードが必要です。
現在有効なパスワードは、[資源・素材学会会員専用パスワード]です。
※[資源・素材学会会員専用パスワード]は【会員マイページ】にてご確認ください。(毎年1月に変更いたします。)
[資源・素材学会会員専用パスワード]を入力してください