11:00 AM - 11:15 AM
[3306] Study on the Effect of Sealing Ground Surface on Reduction of Mine Drainage
司会: 大川浩一(秋田大学)
Keywords:休廃止鉱山、坑廃水起源、水質・同位体、数値シミュレーション
鉱業活動を休止または廃止した非鉄金属等の休廃止鉱山の多くでは、坑道内から重金属類を含む水が湧出しており中和処理による環境対策がなされているが、多額のコストが永続的に発生するため水量抑制や水質改善のための発生源対策が求められている。
秋田県小真木鉱山では、降雨が多量の黄鉄鉱を含む酸性岩に接触することで酸性水が発生し処理水量の増加をもたらしているため、その抑制を目的とした表面被覆および導水路工事を実施している。上記工事の副次的効果として坑内水量の低減が推定されるため、効果の定量的予測評価を行った。
坑内水等の水質および水素・酸素同位体比からは、山腹斜面から地下へ浸透した地下水が重金属を含む鉱物と反応しつつ、坑道を経由して坑口へ至る地下水流動に関する概念モデルが想定された。また地下水流動シミュレーションでは、この概念モデルと整合する地下水流れが再現されるとともに、実測の坑内水量平均(工事実施前)0.38m3/分とほぼ一致する予測値(0.40m3/分)が得られた。工事完了後を想定した解析では低減率28%と予測され、表面被覆工事の副次的効果である坑内水量低減を定量的に評価することができた。
秋田県小真木鉱山では、降雨が多量の黄鉄鉱を含む酸性岩に接触することで酸性水が発生し処理水量の増加をもたらしているため、その抑制を目的とした表面被覆および導水路工事を実施している。上記工事の副次的効果として坑内水量の低減が推定されるため、効果の定量的予測評価を行った。
坑内水等の水質および水素・酸素同位体比からは、山腹斜面から地下へ浸透した地下水が重金属を含む鉱物と反応しつつ、坑道を経由して坑口へ至る地下水流動に関する概念モデルが想定された。また地下水流動シミュレーションでは、この概念モデルと整合する地下水流れが再現されるとともに、実測の坑内水量平均(工事実施前)0.38m3/分とほぼ一致する予測値(0.40m3/分)が得られた。工事完了後を想定した解析では低減率28%と予測され、表面被覆工事の副次的効果である坑内水量低減を定量的に評価することができた。
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