資源・素材2016(盛岡)

講演情報(2016年8月18日付)

企画講演

最近の石炭等エネルギーの開発・利用の動向

2016年9月15日(木) 09:40 〜 11:50 第4会場 (12番講義室)

司会: 笹岡孝司(九州大学), 菅井裕一(九州大学), 中村貴司(石炭エネルギーセンター), 島田英樹(九州大学)

11:30 〜 11:50

[3406] 触媒水熱処理による低品位炭素資源からの高付加価値ケミカルの回収

野中壯泰1, 平島剛1, 熊谷聡2 (1.九州大学, 2.佐賀大学)

司会: 菅井裕一(九州大学)

キーワード:水熱処理、低品位炭素資源、HMF、2-FA

熱帯地域に大量に賦存する低品位な炭素資源は、近い将来代替エネルギー資源となるポテンシャルを持っている。この低品位炭素資源を高品位化する際に、付加価値の高いケミカルを回収できれば製造コストの面でより有利となる。固体NMR分析の結果から石炭化の最初の段階にある泥炭にはバイオマス成分が残っており、セルロース、ヘミセルロースからヒドロキシメチルフルフラール(HMF)、フルフラール(2-FA)を抽出する試みは興味深い。流通式装置を用いた2段階抽出試験の結果、単糖のグルコースとキシロースの抽出に着目すると、泥炭は不均一であるため、水熱処理温度が200℃が良い部分と260℃が良い部分が存在した。また、これら単糖類は脱水反応により一部がHMF、2-FAになった。金属酸化物存在下でバッチ式水熱処理を行った結果、TOCが減少し一部重合している可能性が示唆されたものの、HMF、2-FAの抽出量が増加する現象が認められた。

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