MMIJ 2016,Morioka

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企画講演

YARO14-『岩』を調べる『手』

Thu. Sep 15, 2016 9:25 AM - 12:00 PM 第5会場 (13番講義室)

司会: 鴨志田直人(岩手大学), 奈良禎太(京都大学)

9:45 AM - 10:00 AM

[3503] Macro/Micro scale Visualization of Diffusion Phenomena in Porous Rocks and Evaluation of Restrain Effect of Aquo-Siloxane Method

佐藤晃1, 八浪宰2, 津田和弘2, 福満崇弘2, 羽生健吾2 (1.熊本大学大学院先端科学研究部, 2.熊本大学大学院自然科学研究科)

司会: 鴨志田直人(岩手大学)

Keywords:拡散、可視化、Aquo-Siloxane法、X線CT

九州文化財研究所と筆者らは石造文化財の保存にAquo-Siloxane法を適用した新たな保存方法を提唱している。本研究では,Aquo-Siloxane法が岩石試料内部への物質の拡散に対して与える影響について検討した。具体的には,保護処理剤を塗布した試料および塗布していない試料の2種類を用いて一次元拡散試験を実施し,試料内部への物質の拡散過程の違いからAquo-Siloxane法の拡散現象抑制効果について検討した。本研究では,この岩石試料内部への拡散現象を観察する手法として,非破壊検査法の1つであるX線CT法を適用した。具体的には,ここではこれまで筆者らが培ってきた画像間差分法などのノウハウを活かし,X線CTスキャナにより拡散過程を巨視的および微視的視点から可視化し,その結果から拡散係数の評価及び岩石試料による拡散過程の違いを評価した。巨視的な観点から岩石試料マスの拡散係数を評価した結果,Aquo-Siloxane法を適用した場合,適用しない場合と比較して拡散現象が抑制されていることがわかった。また,微視的な観点から岩種の違いにより空隙や鉱物粒子内での拡散の過程に違いがあることがわかった。

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