YARO14－『岩』を調べる『手』

[3510] Experimental and numerical investigation methods for dynamic fracture of rocks

^○福田大祐¹, 趙祥鎬², 児玉淳一¹, 藤井義明¹ (1.北海道大学, 2.Chonbuk National University)

司会: 奈良禎太(京都大学)

Keywords:岩石、動的破壊、数値解析、実験

近年，岩盤掘削技術や資源処理のための破砕・粉砕技術において，岩の『高速』制御破砕技術開発の要求が高まっている．そのためには，岩石の動的強度や動的破壊靭性といった動的特性を理解するだけでなく，こうした動的特性と岩石に生じる破壊プロセスとの関連性を理解することが極めて重要となる．この観点から，著者らはこれまでSplit Hopkinson Pressure bar (SHPB)を用いた岩石の動的試験等により，岩石の動的挙動の実験的な評価を試みてきている．この場合，岩石の高速破砕に伴う破壊現象は極めて高速であり，かつ，岩石は不透明材料であることから，高速度カメラ等を用いたとしても岩石内部で生じている破壊現象を詳細に観察するのは一般的に困難である．そこで，こうした実験結果の解釈や，さらには，発破等の高速破砕法の最適設計を目的として，著者らは岩石の複雑亀裂進展過程をシミュレート可能な有限要素法ベースの3次元動的破壊プロセス解析法を開発し，種々の岩石の動的破壊問題に適用してきている．本発表では，「岩」石の動的破壊（高速破壊）を調べる「手」法開発に関する著者らの最新の取り組みについて紹介する．