リサイクル・鉱物処理

[3709] リチウム電池イオンの熱分解反応におけるフッ素挙動の調査

平田浩一郎, ^○林浩志, 小泉博通 (三菱マテリアル株式会社)

司会: 林直人(産総研)

キーワード：リチウムイオン電池　、熱分解、フッ素

車載用のリチウムイオンバッテリー（LIB）について、熱分解による無害化工程でのフッ素挙動および形態に関する試験調査を実施した。熱分解試験はバッチ式ロータリーキルン炉を用いて、LIBセル単位の評価を実施した。400℃以上の熱分解により、正極活物質が還元してMn、Co、Niが酸化物あるいはメタルになることを明らかにした。Fの多くはLiFとして固定化するものの、最大40%のFが排ガスへ移行することが分かった。熱分解残渣の水洗浄試験では、残渣中のフッ素を水浸出することができ、残渣中のF量の96.5%を除去できることが分かった。