資源・素材2016(盛岡)

講演情報(2016年8月18日付)

若手ポスター発表【コアタイム】

環境

2016年9月13日(火) 16:00 〜 17:30 第3会場 (銀河ホール)

16:00 〜 17:30

[PY-23] CO2地中貯留法開発のための岩石における超臨界CO2の浸透特性に関する研究

越前壮一1, 橋田俊之2 (1.東北大学大学院 環境科学研究科, 2.東北大学大学院 工学研究科)

キーワード:CO2地中貯留法、CO2/塩水/岩石相互作用、浸透率、孔隙構造、ドライアウト

気候変動抑制のための即効かつ有効なCO2削減方法の一つとして,CO2を分離・回収し地中に圧入する技術であるCO2地中貯留技術(CCS)に現在注目が集まっている.貯留層のうち,深部帯水層はその貯留ポテンシャルの高さおよび遍在性からCO2貯留に最も相応しいと期待されているが,CO2注入条件の設計や地下深部の流動挙動予測の観点から,帯水層での浸透特性を把握することが重要となる.帯水層内部では,CO2/(塩)水/岩石間の相互作用により,孔隙構造および浸透特性が変化することが知られており,上記2つの変化の相関性評価が確立できていない課題がある.そこで本研究では,地下帯水層を模擬した環境下で岩石の浸透実験を行うと同時に,実験前後の孔隙構造変化をX線CT装置やガス膨張法で評価を行うことで,浸透特性および孔隙構造変化の2つの相関性を求め,新たな知見を提供することを目標としている.CO2/水/岩石間での相互作用が浸透特性に与える影響を評価するため,CO2の比較対象としてN2を用いた浸透特性評価を行った.続いて,CO2/塩水/岩石間での相互作用による浸透特性・孔隙構造変化(ドライアウト)を検討していく.

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