環境

[PY-33] 酒石酸と鉄イオンを用いた過硫酸法による有機汚染物質の酸化分解

^○水島祐希¹, 大里直己¹, 晴山渉², 中澤廣² (1.岩手大学大学院工学研究科, 2.岩手大学理工学部)

キーワード：地下水土壌汚染、促進酸化法、過硫酸法、廃棄物利用

有機汚染物質による地下水・土壌汚染の浄化において、短い期間で浄化を行いたい場合、促進酸化法が良く用いられている。促進酸化法による地下水・土壌汚染の原位置浄化法としては、フェントン法が良く用いられているが、その反応性の高さから薬剤注入井戸から浄化範囲の狭い等の問題点がある。近年、過酸化水素と比較して反応性が低い過硫酸イオンから過硫酸ラジカルを生成し汚染物質を酸化分解する過硫酸法が、注目されている。筆者らは前報により、鉄イオンを触媒とした過硫酸法において、廃棄物中に含まれる酒石酸を添加することでトリクロロエチレンの分解を促進ができることを明らかにしている。 　そこで本研究では、過硫酸法における酒石酸の供給方法や添加条件等の汚染物質分解促進条件を検討するとともに、得られた反応条件から、様々な有機汚染物質に対する分解促進効果を検証した。