資源・素材2016(盛岡)

講演情報(2016年8月18日付)

若手ポスター発表【コアタイム】

リサイクル

2016年9月13日(火) 16:00 〜 17:30 第3会場 (銀河ホール)

16:00 〜 17:30

[PY-45] 塩化アンモニウムを用いた塩化法によるめっき廃液スラッジからの金属回収

西中一貴1, 寺門修2, 谷春樹1, 平澤政廣1 (1.名古屋大学大学院 工学研究科 物質制御工学専攻, 2.函館工業高等専門学校 物質環境工学科)

キーワード:塩化法、インジウム、鉛、めっき廃液スラッジ

有価金属含有しためっき廃液スラッジは国内で年間約65,000トン発生すると試算される。そのほとんどが埋め立て処分されており、有効な金属分離方法を確立できればスラッジの金属資源化が可能となる。本研究ではレアメタルのInと重金属のPbを含んだスラッジを対象とし、NH4Clを用いた塩化法によるInの回収と、Pbとの分離を目指した。塩化法では反応により蒸気圧の高い目的金属の塩化物が生成されることから、揮発による濃縮・分離回収が可能である。このため、本研究では塩化・揮発によるスラッジからのInの回収とPbとの分離可能性を検討した。実験の結果、700℃以上での反応によりInを全量揮発回収できた。ただし、蒸気圧の違いによるInとPbの揮発挙動の相違は確認できたが、Inの揮発時にはPbも揮発しており、単純な手法での揮発分離は難しいと考えられる。一方、InとPbの分離について、比較的低温の300℃での塩化によりInは全量スラッジ中に残したままスラッジ中Pbの約4割を水で抽出分離できることが確認され、この処理によるPbの選択的な塩化分離の可能性があると分かった。

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