資源・素材2016(盛岡)

講演情報(2016年8月18日付)

若手ポスター発表【コアタイム】

リサイクル

2016年9月13日(火) 16:00 〜 17:30 第3会場 (銀河ホール)

16:00 〜 17:30

[PY-48] ハロゲン化アンモニウムを用いた乾式ハロゲン化法によるCdTeの揮発挙動

木村健志郎, 末田紗弓, 寺門修 (函館工業高等専門学校)

キーワード:CdTe、乾式ハロゲン化法、塩化アンモニウム、臭化アンモニウム

当研究室では、塩化アンモニウムを用いたレアメタルの乾式回収プロセスの基礎研究を行っており、ITO蒸着ガラスから673KにおいてInを80~90%回収することに成功している。また、化合物半導体型太陽電池として用いられるCIGS(Copper Indium Gallium Selenide)についても成分分離が可能なことを見出している。本研究では、この手法の適用可能性を探索するためCdTe化合物に着目した研究を行っている。CdTe化合物は太陽光電池の半導体として比較的安価に製造できることから、世界的に普及している。今後これらの半導体化合物の廃棄物から希少金属のレアメタルであるTeと人体に有害な重金属であるCdを安全かつ低コストで分離・回収プロセスを確立することは重要と考えられる。そこで本研究では、塩化アンモニウムに加え臭化アンモニウムを用いCdTeのハロゲン化挙動の乾式プロセスについての調査を行い、実際に反応して生じた揮発物が水溶性のハロゲン化物になり、この反応プロセスで種々の成分分離が可能であること、また、塩化揮発より臭化揮発のほうが比較的低温において反応が進行することを見出した。

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