資源・素材2016(盛岡)

講演情報(2016年8月18日付)

若手ポスター発表【コアタイム】

湿式素材プロセッシング

2016年9月13日(火) 16:00 〜 17:30 第3会場 (銀河ホール)

16:00 〜 17:30

[PY-53] 高不純物粗銅アノードを用いた電解精製における周期的反転電流の効果

鈴木誉也1, 高崎康志3, 柴山敦3, 川村茂2, 芳賀一寿2 (1.秋田大学大学院 工学資源学研究科, 2.秋田大学大学院 理工学研究科, 3.秋田大学大学院 国際資源学研究科)

キーワード:電解精製、不働態化、高不純物含有粗銅、周期的反転電流

近年、銅鉱石中の銅含有量の低下と不純物含有量の上昇が続いている。また、多くの有価金属を副産物として回収できる銅製錬を用いた金属リサイクルのニーズは高い。そのため、今後金属資源の有効利用や自給率向上の観点から、高不純物含有粗銅を使用することを想定した電解精製技術の開発は不可欠である。不純物の増加は電解精製工程においてアノード表面に不溶性物質(スライム)が蓄積することから陽極不働態化の一要因になる。これまで高不純物粗銅を用いた電解精製において、両電極板間の電解液ならびに両電極板表面の銅濃度を測定し、銅濃度分布の基礎的データを報告した。 また、電極板に対して垂直方向の液流を与える撹拌によって、不働態化を防止した。本研究では高不純物粗銅陽極を使用した銅電解精製において極板間銅濃度勾配の低下を目的として、周期的反転電流を適用する方法を検討し、従来の直流電解と比べ、不働態化防止への影響を調査した。その結果、これまで2,3日で不働態化したアノードが11日間不働態化せずに電解を継続することができた。また、添加剤を使用せずに、99.99%の高品位の電気銅が得られた。

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