一般社団法人資源・素材学会 平成29(2017)年度春季大会

講演情報(2017年2月23日付)

企画講演

炉内反応の解析

2017年3月27日(月) 13:30 〜 16:25 第1会場 (6号館 3階 631講義室)

司会: 柴田悦郎(東北大学),武部博倫(愛媛大学)

16:00 〜 16:25

[1113-18-06] 鉛熔鉱炉ならびにフューミング炉の熱力学的反応解析

柴田 悦郎1 (1. 東北大学多元物質科学研究所)

司会: 武部博倫(愛媛大学)

キーワード:鉛熔鉱炉、フューミング炉、熱力学

非鉄製錬業を中心とした金属資源循環システムを構築するうえで鉛製錬は欠かすことが出来ないものであり、特にここ数年銅製錬においてプリント基板などの二次原料の装入が増大するにつれ、銅製錬工程で副生する製錬残渣の受入れ先として重要度が増している。また、今後、銅製錬での不純物除去を目的とした物理選別技術が導入されることも考えられ、その場合、はんだ等の分離された不純物の受入れ先としての役割も重要である。鉛熔鉱炉では、粗鉛の他にスパイス、マット、スラグ、ならびに揮発凝集物と多相の制御が可能であるため、多種の元素を含有した複雑な二次原料からの金属分離が可能であり、今後、鉛バッテリーだけではなく、太陽光パネル等の複雑構造のスクラップの処理に対しても積極的利用されることが予想される。本発表では、多成分系の平衡計算ソフトウェアならびにデータベースを用いて、鉛熔鉱炉ならびにスラグフューミング炉の反応解析を行い、原料中の各元素の分配挙動を中心に解析を行った。

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