MMIJ Annual Meeting 2017

Presentation information

企画講演

粉体精製工学部門委員会学生賞セッション

Mon. Mar 27, 2017 9:00 AM - 12:00 PM Room-2 (6号館 3階 636講義室)

司会: 林直人(産業技術総合研究所),和嶋隆昌(千葉大学)

9:30 AM - 9:45 AM

[1201-11-03] Recovery of nickel from wastewater using sulfur-impregnated carbon dirived from biomass

Masaya Iguchi1, Takaaki Wajima1 (1. Chiba University)

司会: 林直人(産業技術総合研究所)

Keywords:sulfur-impregnated carbon, nickel recovery, biomass

本研究では、金属との親和性の高い硫黄に注目し、バイオマスから高い重金属吸着能を持つ硫黄担持炭を作成し、ニッケル廃液からのニッケル回収を行った。
実験では、バイオマス廃棄物の主成分であるセルロース粉末を用いて、硫黄担持炭の作成を行った。硫黄担持炭の作成は、試料を硫化物溶液に浸す浸漬処理と、浸漬後の試料を炭化物とし吸着能を発現させる熱分解処理の2つの工程で行った。なお、熱分解処理では電気管状炉を用いて、N₂雰囲気下にて400℃で1時間加熱を行った。各条件下で作成した硫黄担持炭のニッケル吸着能を調べ、高い吸着容量を持つ硫黄担持炭を得る最適な条件を明らかにし、その硫黄担持炭を用いて廃液からのニッケル回収を行った。
K₂S、Na₂S、NaHSの3種類の硫黄溶液を用いた結果、Na₂Sで最もニッケル吸着能の高い硫黄担持炭が得られた。得られた硫黄担持炭を用いてニッケル廃液からニッケルを吸着し、ニッケル金属として還元析出させ、回収できることが分かった。

講演PDFファイルダウンロードパスワード認証

講演集に収録された講演PDFファイルのダウンロードにはパスワードが必要です。

現在有効なパスワードは、[資源・素材学会会員専用パスワード]です。
※[資源・素材学会会員専用パスワード]は【会員マイページ】にてご確認ください。(毎年1月に変更いたします。)

[資源・素材学会会員専用パスワード]を入力してください

Password