09:45 〜 10:00
[1201-11-04] アルミドロスの無害化処理とエトリンガイト系粉体材料の創製を目指した湿式処理プロセスについて
司会: 林直人(産業技術総合研究所)
キーワード:アルミドロス、エトリンガイト、湿式処理、陰イオン除去剤
アルミドロスとは、アルミニウムの再生工程などで生じる副産物である。ドロスを埋立処分する場合、自然発火や有害ガスの発生が問題点として指摘されている。本研究では、ドロスの無害化と有効利用を目指した一連の湿式処理プロセスの開発を目指して、①ドロスの硫酸浸出による無害化処理と、②硫酸浸出液からの陰イオン除去剤(エトリンガイト系粉体材料)の合成を試みた。得られたエトリンガイトを用いて、希薄水溶液からの有害陰イオン種の除去試験を行った。
2~3mol/dm3硫酸を用いてドロスの酸浸出を行うと、質量基準で45~50%の浸出率を示した。ドロスの浸出残渣には、有害ガス発生の原因となるAl化合物はほとんど含まれておらず、ドロスの減容化および無害化に繋がることが示唆された。生じたドロス浸出液(主成分:硫酸アルミニウム)と水酸化カルシウムを用いて、エトリンガイトの合成を行った。ドロス浸出液に添加する水の量や撹拌時間、アルカリの添加量などを変化させて、結晶性が高くかつ石膏の副生が少ない合成条件の探索を行った。得られたドロス由来エトリンガイトを用いて、希薄水溶液からのホウ素やセレンなどの除去能を調べた。
2~3mol/dm3硫酸を用いてドロスの酸浸出を行うと、質量基準で45~50%の浸出率を示した。ドロスの浸出残渣には、有害ガス発生の原因となるAl化合物はほとんど含まれておらず、ドロスの減容化および無害化に繋がることが示唆された。生じたドロス浸出液(主成分:硫酸アルミニウム)と水酸化カルシウムを用いて、エトリンガイトの合成を行った。ドロス浸出液に添加する水の量や撹拌時間、アルカリの添加量などを変化させて、結晶性が高くかつ石膏の副生が少ない合成条件の探索を行った。得られたドロス由来エトリンガイトを用いて、希薄水溶液からのホウ素やセレンなどの除去能を調べた。
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