MMIJ Annual Meeting 2017

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企画講演

銅原料中の不純物低減に寄与する粉体精製技術

Mon. Mar 27, 2017 1:00 PM - 5:00 PM Room-2 (6号館 3階 636講義室)

司会: 柴山敦(秋田大学),所千晴(早稲田大学)

3:20 PM - 3:40 PM

[1212-21-06] Screening of specific binding peptides to separate enargite from copper ore

Osamu Otsuka1, Mitsuo Yamashita1, Akira Miura 2 (1. Shibaura Institute of Technology, 2. JX Nippon Mining & Metals Corporation)

司会: 所千晴(早稲田大学)

Keywords:phage display, biosorption, Flotation reagent

年々、採掘される銅鉱物の品位が低下していることで銅精鉱からヒ素含有鉱物(硫砒銅鉱)の分離が難しくなっている。現在の選鉱技術では使用する浮選剤に鉱物選択性がないため、銅精鉱からの硫砒銅鉱除去には限界がある。銅精鉱から硫砒銅鉱を効率よく分離除去するため、従来よりも高い鉱物選択性を有する浮選剤、選鉱技術が求められている。
生体分子と無機物は特異的に吸着(生物吸着)することが知られており、様々な分離技術に利用されている。特異的な生物吸着を浮選剤に応用すると、低品位鉱物に対しても高い鉱物選択性を有する選鉱技術にとなる。そこで硫砒銅鉱と特異的に吸着する生体分子を取得し、生体分子が浮選剤に応用できるか検討することを本研究の目的とした。
 硫砒銅鉱と特異的に吸着する生体分子をファージ・ディスプレイ法によって探索した。スクリーニングの結果、硫砒銅鉱に特異的に吸着するファージペプチドの取得に成功した。さらに特性解析から取得したファージペプチドは硫砒銅鉱を特異的に凝集する特長を見出した。
以上のことから、硫砒銅鉱に特異的に吸着するファージペプチドは新しい浮遊選鉱技術を開発できる可能性がある。

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