一般社団法人資源・素材学会 平成29(2017)年度春季大会

講演情報(2017年2月23日付)

企画講演

陸から海に至るビッグデータ探査技術-海洋底資源から陸上地熱資源まで-

2017年3月27日(月) 09:00 〜 12:15 第3会場 (6号館 3階 635講義室)

司会: 木崎彰久(秋田大学),長縄成実(東京大学),柏谷公希(京都大学)

11:45 〜 12:00

[1301-12-11] 休廃止鉱山の河川環境の地質依存性と鉱山開発の影響評価に関する統計解析

澤山 兼吾1、土屋 範芳1 (1. 東北大学環境科学研究科)

司会: 柏谷公希(京都大学)

キーワード:重金属類、河川、休廃止鉱山

重金属類による河川環境の汚染は、従来より環境問題の一つであり、特に鉱山開発はこの問題の元凶の一つとなっている。環境基準を満たすうえで重金属類の排出源及び排出量の特定や、河川の重金属濃度を管理は環境アセスメントの観点から重要である。重金属類の排出源は多岐にわたるうえ、その輸送現象は複雑であるため河川の重金属濃度に対する人為的影響を評価する手法は充分には確立されていない。本研究は、河川環境に対する鉱山開発の影響を定量的に評価するシステムの開発を行い、環境アセスメント技術につなげることを目的とした。秋田県大館市の市街地から西へ10kmに位置する大比立鉱山跡及びその下流の比立内集落を研究対象とした。本研究では、現地踏査、河川底堆積物の重金属類の含有量測定及び河川水の重金属類濃度測定から得られたデータについて統計的な解析を行い、鉱山開発の影響についての評価を行い、河川環境への重金属類流入に関する知見を得た。

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