一般社団法人資源・素材学会 平成29(2017)年度春季大会

講演情報(2017年2月23日付)

企画講演

低炭素社会構築のためのCCS

2017年3月27日(月) 13:00 〜 15:05 第3会場 (6号館 3階 635講義室)

司会: 佐々木久郎(九州大学),末包哲也(東京工業大学)

14:05 〜 14:25

[1313-18-04] 超音波と塩化カルシウムを用いたモノエタノールアミン溶液からの二酸化炭素の低温脱離

大川 浩一1、藤原 達央1、加藤 貴宏1、菅原 勝康1 (1. 秋田大学)

司会: 末包哲也(東京工業大学)

キーワード:CCS、CO2、超音波、脱離、モノエタノールアミン

石炭火力発電所などから排出される二酸化炭素(CO2)は温室効果ガスの一つとして考えられており,大気中への排出を抑制することが望まれている。そのため二酸化炭素の分離・回収および地下貯留(CCS)技術が注目されている。これは,モノエタノールアミン(MEA)などの化学吸着剤を用いて,排出ガス中からCO2を分離・回収した後、その溶液を加熱することでCO2を脱離し,純度の高いCO2を地下貯留層へ圧入する技術である。課題は,MEAからCO2を脱離する際の加熱である。そこで,我々はCO2の低温脱離を目的として,超音波の利用を検討した。超音波を溶液中に定在波が生成するように照射することにより,その腹の位置では音圧が変化し,溶存気体が気泡となって現れるため,低温でも脱離ができる。しかしながら,MEAに適用したところ,撹拌より高い脱離率を示すが,その値は十分ではなかった。そこで、塩化カルシウム(CaCl2)の利用を検討した。その結果,MEA溶液にCaCl2溶液を添加後,超音波を照射することで,CO2の脱離率は改善した。しかしながら,CaCl2を添加するため,副産物であるCaCO3が生成する。そこで,CaCl2の添加量を検討したところ,CaCO3の生成量を抑制しながらCO2の脱離率を高めることができる最適値を確認できた。

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