09:15 〜 09:30
[1401-09-01] 混相流に伴う微小振動を用いた地下可視化手法の開発
司会: 佐々木久郎(九州大学)
キーワード:Passive seismic、格子ボルツマン法
近年、貯留層内から生じる振動を利用したモニタリング技術(Passive Seismic Emission Tomography method :PSET)の開発が広く進められている。しかし、PSETを用いたモニタリングは貯留層の広がりを推定するにすぎず、成果のみに着目した適用が先行しているのが現状であり、その理論的知見は不足している。一方、著者らの研究グループは貯留層内部の流体流動に起因する振動から地下をモニタリングする手法を提案しており、貯留層内流体の違いが貯留層から生じる地震動に反映されているとの仮説から研究を進めている。過去の研究では、水油二層流によって生じる地震動を長期間計測することで貯留層の可視化が可能であることを示した。本研究では、貯留層内部が水-油二相流及びガス-油二相流である場合に生じる地震動を、格子ボルツマン法による流体流動シミュレーションにより計算した。その結果、流体の流れによって生じる振動はその流動域を示すのみならず流体の性状に関する情報をも内包しており、石油生産や石油増進回収法に伴う貯留層内の流体の性状変化をモニタリングする手法として有効である可能性が示唆された。
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