一般社団法人資源・素材学会 平成29(2017)年度春季大会

講演情報(2017年2月23日付)

一般講演

資源開発技術

2017年3月27日(月) 09:15 〜 11:30 第4会場 (6号館 2階 622講義室)

司会: 佐々木久郎(九州大学),武川順一(京都大学)

10:45 〜 11:00

[1401-09-06] 褐炭の有機物分解促進に及ぼす試験方法の影響と炭質の変化

荒牧 憲隆1、エイケイエムバドラル アラム1、玉村 修司1、上野 晃生1、村上 拓馬1、金子 勝比古1 (1. 公益財団法人北海道科学技術総合振興センター)

司会: 武川順一(京都大学)

キーワード:褐炭、過酸化水素、バイオメタン鉱床造成/生産法、低分子量有機酸、炭質

幌延地圏環境研究所では,地層中に含まれる未利用有機物を微生物の作用によりバイオメタンに変換する方法の開発を重点課題として研究を進めている。微生物が活動する地層中の根源岩には,難分解性ではあるが基質となる有機物を含有している。地下環境圏では,これら難分解性有機物が化学的作用や微生物等の種々の要因によりメタン生成微生物に必要な基質となる低分子有機酸に分解され,この有機酸をもとにメタンが生成されていると考えられる。このバイオメタン生成プロセスを基本とし,バイオメタン鉱床造成/生産法を提案した。本法中で,低分子有機酸生成のために鉱床造成時に地層中への過酸化水素の注入を考え,本研究では,過酸化水素を液相とし地層中への注入方法を考慮した2種類のバッチ試験を行い,褐炭からの低分子有機酸生成について検討を行った。また,試験終了後に,試料の工業分析,形態別硫黄分析,石炭組織分析から褐炭の物性変化についても調査した。バッチ試験は,1%過酸化水素水のバッチ試験を5回繰り返し行うシリアルバッチ試験と,濃度を4種類適用したマルチバッチ試験である。これらの得られた結果について紹介し,当該技術のフィールドへの適用について検討する。

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