一般社団法人資源・素材学会 平成29(2017)年度春季大会

講演情報(2017年2月23日付)

一般講演

資源開発技術

2017年3月27日(月) 14:30 〜 17:00 第4会場 (6号館 2階 622講義室)

司会: 荒牧憲隆(北海道科学技術総合振興センター),濱中晃弘(九州大学)

16:00 〜 16:15

[1415-23-06] 南海トラフ孔内地震計アレイで観測された常時微動記録による地震波速度構造変化検出の試み

木村 俊則1,2、三ケ田 均2、荒木 英一郎1 (1. 国立研究開発法人海洋研究開発機構、2. 京都大学)

司会: 濱中晃弘(九州大学)

キーワード:南海トラフ、地震計アレイ、速度構造時間変化、常時微動

南海トラフ熊野灘では,繰り返し発生する海溝型巨大地震発生メカニズムの解明を主目的として同一の地震計システムを2点の海底下掘削孔内に設置し,海底ケーブルネットワークを用いたリアルタイム観測を実施している。1点の観測点については,孔内および海底に地震計を設置し,鉛直地震計アレイでの観測を継続している。設置された地震計で観測された連続データには,海洋波浪起源の脈動を主エネルギーとした常時微動記録が多く含まれるが,本研究では,これらの地震計で同時に観測された常時微動記録の相関処理,および位相差を算出することで,海底下速度構造およびその時間変化を得ることを目指したデータ処理を行った。観測開始後6ヶ月程度の連続常時微動記録から得られた速度構造および時間変化は,既往研究で得られた海底下速度構造,および同一孔内で観測された間隙水圧の時間変化と対応が認められた。今後は,より長時間の連続常時微動記録を用いたデータ処理を実施し,歪・応力場変化の議論につなげることを予定している。また,同手法は,石油・天然ガス貯留層の長期モニタリング等,資源分野への適用も期待されると考えている。

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