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[2201-09-03] ヒ素含有銅精鉱の溶出特性に及ぼす粉砕の効果
司会: 三木一(九州大学)
キーワード:メカノケミカル法、乾式・湿式粉砕、X線吸収分光法、硫化物・酸化物存在比解析
近年の銅鉱石中ヒ素品位の上昇という状況から、銅製錬工程の初期段階、すなわち粉砕工程においてヒ素を分離することができれば、既存の工程ラインの変更や追加工程なく導入し、今後ますます厳しくなる環境規制に対応した銅製錬プロセスが実現可能と期待される。メカノケミカル法に着目し、適切な条件で粉砕することによって、ヒ素を安定に固定する化合物、あるいは逆に簡便な浸出工程でヒ素を溶出除去可能な化合物を合成することを試みることとした。その基礎研究として、銅精鉱に対し乾式および湿式粉砕を施し、元の鉱物中におけるヒ素、銅および鉄などがどのように変化するか、X線吸収分光法を適用した元素選択局所構造解析を行うとともに、精鉱中の各元素の溶出特性との関連を考察した。結果、粉砕の有無そして粉砕法の違いにより大きく溶出特性が異なること、そして金属硫化物が一部酸化物になっていることが示された。また、浸出試験後の試料中局所構造を試験前のものと比較することにより、構造変化と溶出挙動との関係を考察するための知見が得られた。
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