資源開発技術・開発機械

[2401-09-08] バケット掘削時の抵抗力に及ぼす破砕堆積物の粒度の影響に関する研究

^○大澤 拓也¹、里見 知昭¹、高橋 弘¹ (1. 東北大学)

司会: 板倉賢一（室蘭工業大学）

キーワード：パワーショベル、掘削抵抗力、破砕堆積物、粒度分布

資源開発現場では，岩盤を発破し，破砕堆積物をパワーショベルで掘削する作業が行われる．岩盤への穿孔の仕方や火薬の量などにより，発破で破砕堆積物の粒度をある程度制御できるようになりつつあるため，発破作業は，まず発破計画を立て，その計画に基づいて実際に発破を行い，発破成績を評価し，その結果を次の発破計画に生かすといった繰返し作業も行われてきている．発破成績を評価するためには起砕した破砕堆積物の粒度を知る必要があるが，現状では破砕堆積物の粒度を調べるために画像処理が行われており，長時間を要するという問題点がある．掘削作業中にリアルタイムで破砕堆積物の粒度が推定できれば，作業を効率化が期待できる．そこで本研究はパワーショベルによる掘削に着目し，ショベル搭載センサを用いて破砕堆積物の発破状態を評価する手法を確立することを目的とする．本研究では基礎研究として実機の1/40のスケールのパワーショベルを模した実験装置を用いてバケット掘削実験を行った．粒度および粒度分布の異なる様々な試料を用いてバケット掘削実験を行い，掘削抵抗力を測定することで，粒度と掘削抵抗力の関係を実験的に検討した．