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[3401-10-09] 熱伝導率を利用した岩石物性の評価
司会: 児玉淳一(北海道大学)
キーワード:熱伝導率、岩石物性、不均質性、内部構造、空隙率
岩石の熱伝導率についてはこれまでさまざまな理論的、実験的検討がなされ、熱伝導率と空隙率、含水率や密度などの関係について確立した理論として提示されている。しかし実際にサンプリングされた岩石の物性値を測定すると、必ずしもそれらの検討結果に従うものばかりではなく、熱伝導率と他の物性値の関係が理論曲線からはずれるものの多い。特に軟弱な未固結岩石についてこの傾向は著しい。この原因として考えられる要因のひとつは、熱伝導率の測定精度に起因するものと考えられる。さらに大きな要因としては従来の検討においては岩石の内部構造が均質であると仮定されているが、実際の岩石では均質ではないものも多いことが影響していると考えられる。筆者は測定結果と理論との差が岩石の内部構造の不均一性に起因するものと仮定して、熱伝導率測定の結果によりそれらをどの程度明らかにできるのか試みた。本報では本研究の背景について解説し計測値と理論値とのずれの要因について述べる。
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