MMIJ Annual Meeting 2017

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企画講演

鉱業史

Wed. Mar 29, 2017 1:00 PM - 3:40 PM Room-5 (6号館 2階 625講義室)

司会: 中西哲也(九州大学),井澤英二(日本鉱業史研究会)

3:10 PM - 3:40 PM

[3501-05-05] The magnetite iron ore.(About the iron ore used in the Nakaosaka ironworks.)(1)

Toru Oishi1, Koji Uchiyama2 (1. Chiba University, 2. Earth Planning Ltd.)

司会: 井澤英二(日本鉱業史研究会)

Keywords:magnetite iron ore, Nakaosaka ironworks, ore deposit, skarn

群馬県下仁田町に位置する中小坂製鉄所は、付近の中小坂鉄山で良質の磁鉄鉱質鉱石を産出したため、幕末に江戸幕府の高炉建設が計画され、明治維新後に民間により洋式高炉などの近代的な製鉄設備が建設された鉱石から鉄製品までを生産する銑鋼一貫製鉄所で、一時期は官営となったが明治年間に操業を停止している。中小坂製鉄所は、明治年間に廃止されたため残された資料等が少なく、詳細については不明な点が多い。
中小坂製鉄所で使用された磁鉄鉱質の鉄鉱石は、主としてスカルン鉱床から産出し、また火成鉱床、鉱脈鉱床、縞状鉄鉱床等からも産出する。
中小坂製鉄所に鉱石を供給した中小坂鉄山は一般にはスカルン型鉱床に分類されているが、通常とは異なる鉱脈状を示し、また鉱床が石灰岩ではなく泥岩・砂岩中に胚胎される点が異なっており、鉱床形成のメカニズムが不明である。今回、中小坂の試料と、スカルン型鉱床、火成鉱床、砂鉱床から得られた鉱石試料について、化学組成の調査を行ない中小坂鉄山の成因についての考察を行なった。

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