MMIJ Annual Meeting 2018

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一般講演

鉱物処理

Tue. Mar 27, 2018 1:00 PM - 3:45 PM Room-3 (.)

司会:伊藤 真由美(北海道大学), 三木 一(九州大学)

1:15 PM - 1:30 PM

[1308-17-02] Magnetic properties of copper minerals and the potential of application to magnetic separation

○Yusuke Iwazaki1, Toyohisa Fujita1, Dodbiba Gjergj1 (1. The University of Tokyo)

司会:伊藤 真由美(北海道大学)

Keywords:Copper mineral, Magnetization curve, Magnetic separation, Purification of copper, Removal of arsenic

近年、銅精鉱中のヒ素品位の増大が世界的な問題となっており、焙焼法や浸出法によるヒ素除去の研究が行われている。しかし、すべての銅精鉱を処理するにはエネルギーコストや時間が掛かってしまうことが大きな課題となっている。前処理として物理選別でクリーン精鉱 (銅が濃縮され、ヒ素が除去された精鉱) を取り除くことができれば、焙焼法や浸出法の対象とする銅精鉱の量を少なくすることができる。そこで本研究では、銅精鉱の磁力選別による銅濃縮・ヒ素除去のための基礎研究として、各種銅鉱物の磁気的性質を究明した。対象とした銅鉱物は、Chalcopyrite、Bornite、Covellite、Enargiteである。350 ℃、400 ℃、450 ℃、500 ℃、550 ℃でそれぞれの鉱物標本試料を加熱し、VSM (Vibrating Sample Magnetometer, 振動試料型磁力計) により磁場0 Tから1.2 Tにおける磁化強度を測定した。加熱温度による磁化曲線の変化の仕方は鉱物によって大きく異なっていることが明らかになった。それらのデータは加熱磁選の条件を決めるために必須であり、銅濃縮・ヒ素除去のために重要なのは単純に高い温度で加熱をしてChalcopyriteの磁化強度を上げることではなく、銅精鉱に含有されている鉱物の種類に応じて適正な加熱温度を決定することであるという考察を得た。

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