3:00 PM - 3:15 PM
[1410-24-08] Considerations of iron oxidation and removal process in pilot scale passive treatment plant for acid mine drainage
司会:鶴田 猛彦(八戸工業大学)
Keywords:passive treatment, Iron oxidizing bacteria, No-power processing
JOGMEC(独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構)では自然力活用型坑廃水処理の実用化を目指し,硫酸還元菌を活用する“JOGMECプロセス”の検討を進めており、鉄を多く含む坑廃水については同プロセスの前段部分で,鉄酸化細菌を活用する鉄酸化・除去プロセスで対応できることを報告してきた。今般、パイロット試験における鉄酸化・除去プロセスの処理性能と菌叢の推移,生成した析出物について解析した。同試験ではもみ殻を充填した2m3の角型槽に,試験対象の坑廃水(pH:3.5程度、鉄濃度:35 mg/L程度で2価鉄イオンが主、溶存酸素濃度:ほぼ0 mg/L)を約5 L/min(滞留時間2.5時間)導水した。好気性の鉄酸化細菌を活用するため、坑廃水をシャワー状に導水し自然曝気を図った。本試験条件において徐々に鉄の除去性は向上し,運転開始約120日目以降の処理後水の溶存鉄濃度は10 mg/Lを下回った。処理が安定した時点において、槽内の微生物解析を実施したところ,Ferrovum属の鉄酸化細菌が優占していることを確認した。また,XAFS解析の結果,析出物は主にシュベルトマナイトであることが確認された。
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