MMIJ Annual Meeting 2018

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企画講演

銅電解における高電流密度電解とそれに伴う不動態化

Tue. Mar 27, 2018 1:00 PM - 3:50 PM Room-6 (.)

司会:中野 博昭(九州大学),邑瀬 邦明(京都大学)

2:35 PM - 3:00 PM

[1508-13-04] Study on the passivation time of the low grade copper anode

○Kazuya KOYAMA1, Takashi NAGAI1 (1. Chiba Institute of Technology)

司会:邑瀬 邦明(京都大学)

Keywords:Low grade anode, Electrorefining, Passivation, Recycling

銅リサイクルにおいてスクラップのみを原料とし,最終工程に電解精製工程を行う場合には,不純物含有量が高い銅アノードを用いることになり,容易に不動態化する恐れがある.そこで,銀(Ag),鉛(Pb),アンチモン(Sb),ニッケル(Ni)等銅アノードへの含有が予想されるいくつかの元素を含む試料を作製し,20mA/cm2の定電流電解における不動態化時間について調査した.このうち最も大きな影響があった元素は銀であり,他の元素の共存に関係なく不動態化時間を短くする傾向がみられた.不動態化後の電極表面には多孔質で網目状の構造をした生成物が確認された.また,銀を含まない場合には鉛は4%以下では不動態化しなかった.ニッケル,スズのみでも同様の傾向が見られた.なお,PR電解では不動態化時間はやや長くなる傾向がみられた.また,不動態化時間の調査に加え,レーザー光を利用したスライムの剥離の可視化についてもあわせて報告する.

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