MMIJ Annual Meeting 2018

Presentation information

企画講演

包括的な資源利用の高効率化に向けて

Wed. Mar 28, 2018 9:50 AM - 12:00 PM Room-3 (.)

司会:村上 進亮(東京大学)

10:30 AM - 10:50 AM

[2304-11-04] Quantifying dissipative losses during waste management using material flow analysis

○Daigo Ichiro1 (1. The University of Tokyo)

司会:村上 進亮(東京大学)

Keywords:non-functional recycling, End-of-life recycling rate, Tramp element, Material flow analysis

リサイクルプロセスに関わる物質フローは、観測が困難であり、十分に把握されているとは言えない。特に、物質が散逸するフローは、観測されているものは回収されることが多く、認識されていないフローであることが多い。物質フロー分析は、それらのフローを明らかにできる有用な手法である。その手法を用いて、使用済み製品の排出から、二次資源としてリサイクルされるまでで発生する散逸フローを明らかにした事例を紹介する。使用済み製品の排出量は、可視化されてこなかったフローの1つである。著者らは、過去からの用途別消費量と、各用途での製品寿命分布を用いた動的分析により、各種素材の使用済み製品に含まれた排出量(退役量)を、発生ポテンシャルとして推計してきた。それにより、排出されているはずの物質量のうち回収されなかったフロー量を散逸量として同定した。さらには、鉄スクラップに混在してリサイクルされることで、物質として散逸していないものの意図せず鉄鋼材中の合金となり、機能的には散逸している物質も少なくない。鉄鋼材中の不純物元素の組成分析により、それら鉄鋼材中での機能的散逸量も同定した。

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