11:45 〜 12:00
[3401-11-11] 直鎖・分岐アルキル部位を持つチオアミド系抽出剤の開発とPd(II)抽出特性
司会:晴山 渉(岩手大学)
キーワード:溶媒抽出、自動車触媒、アルキル部位
溶媒抽出法においてパラジウム(以下Pd(II))の回収に用いられる工業的な抽出剤(ジアルキルスルフィドなど)は長時間利用による酸化、抽出速度の遅さが弱点となっている。したがって新規抽出剤には目的元素に対する選択性、耐酸性、迅速な抽出が求められる。
そこで本研究では、より高性能な抽出剤の開発を目指し、チオアミド部位が金属を挟みこむように配位できる構造を持ち、それぞれアルキル部位が直鎖型の抽出剤、分岐型の抽出剤を新たに合成した。そして、貴金属の中でもPd(II)に対する抽出特性を評価した。
抽出剤の合成では、芳香環に2個の水酸基を有するレゾルシノールを出発原料としてエステル化の後、直鎖型アミン、分岐型アミンを用いたアミド化をそれぞれ行い、硫化を経て合成した。抽出実験では、濃度の異なるHCl溶液(0.5 - 7.0 M)にそれぞれPdCl4 1 mMを含む水相と、希釈剤(有機溶媒)中に抽出剤を1 mM含む有機相を調製した。希釈剤として、ハロゲン系、脂肪族炭化水素系、芳香族炭化水素系を用い、希釈剤とアルキル部位の違いによる抽出率の変化を比較し、Pd(II)を抽出するための最適な条件を検討した。
そこで本研究では、より高性能な抽出剤の開発を目指し、チオアミド部位が金属を挟みこむように配位できる構造を持ち、それぞれアルキル部位が直鎖型の抽出剤、分岐型の抽出剤を新たに合成した。そして、貴金属の中でもPd(II)に対する抽出特性を評価した。
抽出剤の合成では、芳香環に2個の水酸基を有するレゾルシノールを出発原料としてエステル化の後、直鎖型アミン、分岐型アミンを用いたアミド化をそれぞれ行い、硫化を経て合成した。抽出実験では、濃度の異なるHCl溶液(0.5 - 7.0 M)にそれぞれPdCl4 1 mMを含む水相と、希釈剤(有機溶媒)中に抽出剤を1 mM含む有機相を調製した。希釈剤として、ハロゲン系、脂肪族炭化水素系、芳香族炭化水素系を用い、希釈剤とアルキル部位の違いによる抽出率の変化を比較し、Pd(II)を抽出するための最適な条件を検討した。
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