資源・素材2018(福岡)

講演情報(2018年7月31日付 確定版)

企画講演

製錬工程における副産物のニッケル回収の現状と課題(1)

2018年9月10日(月) 09:30 〜 11:05 第2会場 (A棟 1階 A12講義室)

司会:中野 博昭(九州大学)

10:00 〜 10:25

[1201-03-02] 東予工場におけるNi回収プロセスの能力増強と操業改善

○大道 陽平1、竹中 和己1、松原 諭1、竹林 優1 (1. 住友金属鉱山株式会社)

司会:中野 博昭(九州大学)

キーワード:東予電解、新居浜電解、粗硫酸ニッケル、電気蒸発缶、真空蒸発缶

住友金属鉱山(株)東予工場では、銅精鉱や二次原料に含まれるニッケルを電解工程にて粗硫酸ニッケルとして回収しており、これを当社ニッケル工場にてニッケル製品の原料の一部として使用している。

東予工場では電気銅生産能力を段階的に引き上げ、2016年度には年産45万トンに達したが、これと同時に東予電解および新居浜電解に電気蒸発缶1基を増設してそれぞれ2基体制とし、東予電解では更に真空蒸発缶も1基追加して、電解工程におけるニッケル回収能力を段階的に引き上げた。

また、ニッケル回収プロセスは電力と蒸気の消費が大きく、省エネルギーを目指した効率的な運転を志向するためにニッケル実収率の向上に取り組むとともに、電解液ニッケル濃度の最適化による電解電力コスト削減も実施し、トータルコストの最小化を実現した。

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