資源・素材2018(福岡)

講演情報(2018年7月31日付 確定版)

企画講演

最近の採掘技術に関するトピック(1)

2018年9月10日(月) 09:00 〜 10:15 第3会場 (A棟 1階 A13講義室)

司会:高木 裕治(石灰石鉱業協会)

09:25 〜 09:45

[1301-03-02] 新立坑送鉱設備築造に係るリスクミニマム化の取り組み

○森下 芳光1,2、田中 正俊1,2、町田 真矢1,2、杉山 健士1,2 (1. 菱光石灰工業株式会社、2. 宇根鉱山)

司会:高木 裕治(石灰石鉱業協会)

キーワード:リスクミニマム、石灰石採掘、トンネル掘進、軟弱岩盤

宇根鉱山は埼玉県西部の秩父郡横瀬町に位置し、武甲山(標高1,304m)の石灰石を採掘している。武甲山の石灰石鉱床は山全体の北側のみに賦存するため、約45度の傾斜で北向きに残壁を造成しながら採掘を行っている。平成9年から使用してきた立坑が採掘の進捗に伴い、平成29年中には、最終残壁内に埋没し使用不能となることから、新立坑掘削及び送鉱系統建設に着手した。工事は平成26年3月に着工し、2年11か月間の工期を経て平成29年1月に竣工した。その後約4か月間の試運転と各所初期トラブルの解消を経て、本格稼働となった。本工事では、安全をなにより優先させるというスローガンで本社役員も加わりリスクミニマム化に取り組んだ。事前に想定された落雷や工事車両往来による接触事故のリスクでは、雷接近の通報体勢の確立や、作業手順書の制定、その教育による対策、工事中の軟弱地盤出現によるリスクでは、立坑位置の変更や立坑底シュートの設計変更による対策、掘削時の天盤崩落や台風時の出水等の突発性のリスクでは軟弱部の全面除去や、コンクリート壁設置、排水管設置等の対策を行った。その結果、約3年間、延べ11,000工数の大型工事を完全無災害で完了した。

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