資源・素材2018(福岡)

講演情報(2018年7月31日付 確定版)

企画講演

建設用原材料の評価・利用技術および脱水ケーキ等の未利用資源の活用(1)

2018年9月10日(月) 13:30 〜 14:50 第4会場 (A棟 2階 A21講義室)

司会:齋藤 貢(岩手大学)

13:35 〜 13:55

[1401-03-01] フローコーンを用いた細骨材の流動性の定量評価手法

○鴨志田 直人1、今井 忠男2 (1. 岩手大学、2. 秋田大学)

司会:齋藤 貢(岩手大学)

キーワード:砕砂、スランプフロー、安息角、崩潰角、フローコーン

環境保全や資源の枯渇などの要因により天然骨材の供給量は減少している。粗骨材の約8割を砕石で賄っているが,砕砂ついては細骨材の4割以下しか利用されていない。その原因として,砕砂は天然砂と比較して粒子形状が角張っているため,砕砂の実績率は小さく,フレッシュコンクリートのフロー(流動性)が得られ難いことがあげられる。したがって,フレッシュコンクリートの求める性能を有する砕砂を開発するためには,その流動性を定量評価する必要がある。本研究では,細骨材の流動性の定量評価方法であるフローコーンを用いたスランプフロー試験の改善を試みた。次に,細骨材の流動性に及ぼす粒径と粒子形状の影響について検討した。豊浦珪砂を用いた予備試験結果より,フローコーンの引き上げ速度を変えることで,安息角に近い状態と崩潰角に近い状態のスランプフローをそれぞれ測定できること,砕砂と混合砂の測定結果より,安息側・崩潰側に関係なくスランプフローは粒径が低下するほど増加する傾向を示こと,また,砕砂と混合砂の崩潰側のスランプフローには差が見られるが,安息側では差が見られないことを明らかにした。

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