資源・素材2018(福岡)

講演情報(2018年7月31日付 確定版)

一般講演

開発機械・岩盤工学・資源開発技術・資源経済と社会システム(1)

2018年9月10日(月) 14:00 〜 15:30 第6会場 (A棟 2階 A23講義室)

司会:濱中 晃弘(九州大学)

15:15 〜 15:30

[1601-06-06] インパルス法によるColeプロットを用いた地下媒質物性の推定

○木村 巧志1、三ヶ田 均1、武川 順一1 (1. 京都大学)

司会:濱中 晃弘(九州大学)

キーワード:地中レーダー探査、Cole プロット、インパルス法

地中レーダー探査(GPR)は電磁波の反射を利用して地下に存在する探査対象の位置及び深度の調査に広く利用されてきた。しかし、探査対象の物性にまで踏み込んだ解析はあまりなされていないのが現状である。そこで、著者らは乾燥土壌をターゲット層とした二層構造モデルを用いた数値シミュレーションを行い、通常のGPRにおいて用いられる周波数帯において、電磁波反射を利用したCole プロットによる物性の推定を試みたところ、おおむね妥当であると考えられる結果が得られた。これにより、地下媒質の物性推定において、通常のGPRで用いられる周波数帯が効果的であることが示唆された。しかしながら、電流源に含まれる周波数帯を変化させながら解析を行う従来の手法では、わずかに解析に含まれていない周波数範囲の存在などにより、特に複素比誘電率虚部の周波数に対する挙動が不安定になる、といった課題があった。そこで本研究では、この課題を解決すべく、インパルス法による解析を行った。インパルス法による解析を適用することで、複素比誘電率虚部の周波数に対する挙動の安定化を図るとともに、一度に幅広い周波数帯での解析が可能となり、効率的に解析を行うことが可能となった。

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