資源・素材2018(福岡)

講演情報(2018年7月31日付 確定版)

一般講演

開発機械・岩盤工学・資源開発技術・資源経済と社会システム(2)

2018年9月10日(月) 15:45 〜 17:00 第6会場 (A棟 2階 A23講義室)

司会:才ノ木 敦士(熊本大学)

16:30 〜 16:45

[1607-11-04] 地震波干渉法を用いた海洋域擬似クロスダイポール探査とS波方位伝播速度異方性解析の適用範囲の検証

○渡邊 勇介1、三ヶ田 均1、武川 順一1 (1. 京都大学)

司会:才ノ木 敦士(熊本大学)

キーワード:S波探査、海洋地震探査、地震波干渉法、S波方位異方性

S波方位異方性の方位角を推定することは地殻応力場の主応力方向及び地下媒質内クラック分布を推定することにつながる。そのため,S波探査は地盤の剛性を調査する目的だけでなく,将来の資源開発、地下構造物の設計のため重要な地盤内応力に関する情報を取得するために行うことができる。しかしながら、海水中をS波が伝播しないため,海底下構造に対するS波探査は困難なものとされてきた。そこで,著者らの先行研究では地震波干渉法を用いることによって海洋域においても従来の探査装置を用いながら容易にS波異方性情報を抽出できることを示した。この先行研究では数値モデルを水平成層構造及び異方性層を水平方位異方性弾性体モデルと仮定したことから,本研究では、解析対象の異方性層が傾斜した反射面を有するときなど,さらに複雑な構造に対する,著者らのS波方位異方性方位角の推定法の妥当性を検証した。数値実験による検証により、本手法及びS波方位異方性推定法であるAlford回転法の適用範囲とその限界を示すことができた。

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