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[1711-13-01] 溶脱したモルタルの物質移動特性に与える遷移帯の影響
司会:飯塚 淳(東北大学)
キーワード:遷移帯、モルタル、Ca溶脱、硝酸アンモニウム、拡散
放射性廃棄物処理施設では放射性核種の外部への漏洩抑止のために隔壁を設ける必要があり、セメントコンクリートは隔壁の一種である人工バリア中の充填材として利用が検討されている。処分施設のセメントコンクリートは地下水に長期間接触する環境下に暴露される可能性がs理、このような環境においてはCa溶脱、それに伴ったポーラス化が起こることが報告されている。そのため拡散性能の変化を考慮した設計、安全評価が必要になる。また、コンクリート内部の骨材周辺には遷移帯と呼ばれる比較的粗な構造をもつ部分が生じることが報告されており、遷移帯はセメントペースト部分に比べ拡散性が高いことや溶脱の進行が早いことなどがわかっている。そのため遷移帯の影響を考慮して溶脱による劣化を考える必要性がある。しかし、カルシウム浸出後のモルタルおよびコンクリートの拡散性に及ぼすITZの効果についてはほとんど研究されておらず、その効果は定量的に明らかにされていない。そこで、本研究では浸出促進法を用いてITZ厚さの異なる試料を調製し、NaCl溶液に浸漬してITZがイオンの浸出・拡散に及ぼす影響を明らかにした。
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