15:30 〜 15:45
[1711-13-03] 脱硫排水中のフッ素除去における鉱物相変化を用いた汚泥削減
司会:飯塚 淳(東北大学)
キーワード:排水処理、フッ素、フッ化マグネシウム、排煙脱硫、汚泥削減
石炭焚火力発電所の脱硫設備から発生する排水はフッ素を含有しており、放流に際してはこれを除去する必要がある。脱硫方式として水酸化マグネシウム法を用いる場合、水酸化カルシウムなどのアルカリ剤を2段階で添加することでフッ素を水酸化マグネシウムに吸着、共沈させて不溶化する処理方法が採用されるが、汚泥発生量が多いことが問題となっている。本研究では、汚泥単位重量当たりのフッ素含有率を高めることによる汚泥発生量削減を試みた。
検討の結果、水酸化マグネシウムとフッ素の共沈物は、懸濁液中のフッ素濃度を高めた状態で硫酸を加えることで鉱物相が変化し、フッ化マグネシウム様化合物に改質されることを見出した。本手法は、現状の処理工程において沈殿槽から引き抜かれる濃縮汚泥に酸を加える工程を追加するという簡易な改造で実現され、脱水汚泥の含水率を加味した汚泥発生量として約70%の削減を達成した。
また、一般的なフッ素処理法であるフッ化カルシウムによる不溶化が行えない原因や鉱物の相変化を、The Geochemist's Workbench(GWB)を用いた予測結果と併せて報告する。
検討の結果、水酸化マグネシウムとフッ素の共沈物は、懸濁液中のフッ素濃度を高めた状態で硫酸を加えることで鉱物相が変化し、フッ化マグネシウム様化合物に改質されることを見出した。本手法は、現状の処理工程において沈殿槽から引き抜かれる濃縮汚泥に酸を加える工程を追加するという簡易な改造で実現され、脱水汚泥の含水率を加味した汚泥発生量として約70%の削減を達成した。
また、一般的なフッ素処理法であるフッ化カルシウムによる不溶化が行えない原因や鉱物の相変化を、The Geochemist's Workbench(GWB)を用いた予測結果と併せて報告する。
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