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[PY-07] VR-HMDを活用した授業の定量評価に関する事前実験―鉱山VRを事例として―
キーワード:ランダム化比較試験、仮想現実、鉱山学習、ヘッドマウントディスプレイ
教育については座学のような受動的学習に加えて学生が主体となった能動的学習も効果的だと言われている(Prince, 2004)。その一つにフィールドワークが挙げられるが、鉱山の学習については困難なケースも多い。例えば、国内には実際の現場で体験できるような鉱山が少なく、危険性が伴う場合もあることから入鉱の許可が下りないこともある。そのため、こうした問題を補完する機能として仮想現実(Virtual Reality:以下VR)を使用した学習が挙げられる。現在、VRを活用した授業における効果の検証されていない。そこで本研究では、鉱山VRのコンテンツを利用した授業における生徒の理解度を定量的に評価することで、VR空間を活用した授業の実用可能性を明らかにすることを目的とする。研究の対象は秋田大学国際資源学部の1年生、計33名とし、VRを利用した授業と利用しない授業を行い、最後に試験をすることで授業内容に関する理解度を比較した。その結果、VRを利用したグループの平均正答率は88%となり、利用しないグループ(86%)との差はほとんどなかった。一方、質的調査の結果、VRを利用したグループでは鉱山に実際に行きたくなった割合が高く、学習意欲を向上させる効果があることが示唆された。
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