資源・素材2018(福岡)

講演情報(2018年7月31日付 確定版)

若手ポスター発表

鉱物処理(1)

2018年9月11日(火) 13:15 〜 14:15 ポスター会場 (A棟 1階 A14・A15講義室)

13:15 〜 14:15

[PY-25] 高温高圧浸出法を用いたヒ素含有銅精鉱の浸出挙動とメカニズムの考察

○サンバルフンデウ デルゲルマー1、芳賀 一寿1、柴山 敦1 (1. 秋田大学)

キーワード:高温高圧浸出、銅、ヒ素、オートクレーブ、メカニズム

近年、一部の銅(Cu)鉱床ではCu鉱石中のヒ素(As)品位が上昇傾向にある。銅鉱石の選鉱技術として汎用的に用いられる浮選において、銅鉱物とヒ素鉱物は類似した挙動を示すため、銅精鉱中にヒ素が濃縮し、ヒ素を多く含む高ヒ素含有銅精鉱が生産される。本研究では、高ヒ素含有銅精鉱(ペルー産)からの銅回収とヒ素除去を目的に、高温高圧浸出における最適浸出条件を検討した。実験装置には高温高圧条件を付与できるオートクレーブを使用したほか、浸出剤として蒸留水(D.W.)、0.1 mol/L 硫酸鉄(Ⅲ)(Fe2(SO4)3)を用い、浸出助剤として0.34 mol/Lに調整した塩化ナトリウム(NaCl)を必要に応じて添加した。

実験結果より、D.W.あるいはFe2(SO4)3で浸出した場合、銅の浸出率はそれぞれ80%、77%となり、ヒ素の浸出率は11%、30%となった。一方、各浸出剤にNaClを添加した場合の銅浸出率はそれぞれ95%、94%となるなど、銅浸出率が向上することを確認した。またヒ素浸出率は6%、7% に留まるなど、銅とヒ素の分離性が検出された。以上の結果より、浸出剤にNaClを添加することで、銅浸出率を向上させるとともに、ヒ素の浸出を抑制できることを確認した。

講演PDFファイルダウンロードパスワード認証

講演集に収録された講演PDFファイルのダウンロードにはパスワードが必要です。

現在有効なパスワードは、[資源・素材学会会員専用パスワード]です。
※[資源・素材学会会員専用パスワード]は【会員マイページ】にてご確認ください。(毎年1月に変更いたします。)

[資源・素材学会会員専用パスワード]を入力してください

パスワード